2008年02月28日

今年出てきた仮想戦記小説 弐 林譲治氏編

前回に引き続き、架空戦記小説本の第二弾!
林譲治氏の作品を紹介しますね。



恐ろしいことに、三シリーズを刊行中なのですよね。
読むのは混乱しないですが、著作中に混乱しないのかとちょっと心配になりますね。

でもって各シリーズの内容、感想ですが…

この『特鋼艦隊』シリーズでは先を見通せる民間会社の長が出来うる対戦争経済対策をキーに仮想しています。ちなみに鉄鋼産業の社長がそれに噛むとどんなことになるか…、それがこの作品のメインテーマでした。
つまりタイトルの『特鋼艦隊』は殊鉄で作られた艦船の艦隊ということなのですね。
でもって特殊鉄鋼を作れるようになると言うことはどういうことをもたらすかと言うと、陸上兵器の場合は戦車等の装甲車両の装甲を頑丈に出来る。海戦兵器の場合、装甲が頑丈に出来るのはもちろん、推進機関(蒸気機関の常用圧力を上げられるので機関出力を上げることが出来る)の出力を上げられるので、艦船の速力を上げることが出来る…かも知れない。航空兵器の場合、エンジンのターボチャージャーを作る場合必要な特殊鋼が作りやすくなる。と言うわけですね。ですので、兵器の性能が底上げが謀れると言う訳ですね。そのほかの効能としては、通常鉄鋼の生産量も上げることが出来るので、日本の鉄鋼生産力が増えると言うわけです。
近年の架空戦記、仮想戦記の場合、ここいら辺まで考慮していないと架空史において説得力がないと、読み手側も納得しずらい面もあるので、その点非常に説得力のある話が出来上がっています。

でもって林譲治氏のシリーズもの中、最長になる『興国の盾』(通商サンシリーズといった方が通りが良いかも…)の最新刊が興国の楯奇襲!ロイヤルサブリン追撃指令―通商護衛機動艦隊 (歴史群像新書 158-9)です。

この興国の楯奇襲!ロイヤルサブリン追撃指令―通商護衛機動艦隊 (歴史群像新書 158-9)は、前作興国の楯死闘!ソロモン大海戦―通商護衛機動艦隊 (歴史群像新書 158-8)のちょっと前にインド洋で行われていた作戦について述べられています。作戦方面が違うのでこのシリーズでおなじみの登場人物はあんまり出てきませんが、通商艦隊テイストな会話は健在です。

最後に、帝國海軍鬼道艦隊(3) (ジョイ・ノベルス)ですがコチラのほうは前作、帝国海軍鬼道艦隊(2) (ジョイ・ノベルス SIMULATION)で海軍空母で輸送中だった陸軍防空戦闘機隊の鍾軌隊が対空迎撃戦闘を行った後、どうなったか、またその後の戦局、ミッドウェイ島を巡る戦闘において判った戦訓が何だったのかが明らかになります。
ちなみに、ミッドウェイの後、戦場はガダルカナルを巡る戦いへと推移していきました。つまりニューギニア方面での戦闘です。この話では陸海軍の風通しが良くなっているので現場単位では史実以上に連携がとれるようになっています。そこでどんな風に史実が変わっていくのかが楽しみな点でもあります。



posted by きつねのるーと at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 新書(架空戦記) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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